1曲目を飾るのは、初DALALA名義のオリジナルトラック「ZOO IN THE MOON」(SAMPLE1)を皮切り、BPM90前後の緩か~い前半部分から徐々にヒートアップ、ファンキーでダビーな中盤~より一層エキゾ でパーカッシヴな後半部分へとボーダレスにそしてタイトルのように壮大で自由に展開してく全22曲ノンストップミックス!(chillbreak)(13apr04)
自由詩の父と呼ばれるアメリカの詩人、WALTER WHITMANの詩、「A SONG OF MYSELF」の朗読に合わせて世界を駆け巡る多国籍ビーツ・ミックス。フォーク/AOR・テイスト溢れるゆったりとしたダウンビートで丁寧に紡ぐ序盤から、南米/ラテン/中近東周辺の熱気滾るエスノ・ブレイクビーツの応酬で一気に突き抜ける中盤を経て、淡いアーバンなジャズ/フュージョン・ビーツやバレアリック・ サウンドで心地よく締めくくる痛快ミックス!(chillbreak)(13apr04)
俺がよく覚えてるのは、なんば味園地下発光ギャザリングFLOWER OF LIFEでみた彼女のサウンドから発する青白い光。それはただ、巷で言われてる安易なオーガニックとか癒しとかではなく我々パーティピープルの儚い希望や夢が、もしかしたら具象化するんじゃないかという奇跡。女性としての凛々しさ、女性しか出せない力強いグルーヴ、そして屈託のない人柄と△スマイルは古今東西の狂った音好き、カリスマヤンキーたちを次々と平伏させてきた。もちろん現在も全国を飛び回る人気DJの一人である。
今作『CYCLE』で聴こえてくるのは、いつもの△のステップながら、国内唯一無二の発狂インディペンデントレーベル、BLACK SMORKER RECORDS仕様の、▲である。ゆったりとしたブレイク・ビーツから始まり心地よい風を浴びながら歩き出す。徐々に▲を上るうちにヘンテコな民族が棲む村の奇祭を通過しながら、新旧のベースミュージックでフリーフォームなグルーヴを紡ぎ、テクノ/ディープハウスを経る。頂▲上へあがるころにはジャンルなど吹っ飛んでいる。仕掛けは多くあるが、今回BLACK SMORKER RECORDSより同時発売のフィメールコンピレーション『LANINA』より福岡の女傑、SHIHO THE PURPLEHAZEのトラックも忍ばされている。他にも使われるトラックは新旧織り交ざり、「DJ」しか具象できないCYCLE/サイクルを体現しつつ、そして宇宙と地球と生命の無限のCYCLE/サイクルを意識しつつ、未来へ向かって上昇したいという彼女の祈りのようなサウンドスケープなのだ。(Shhhhh)
(13apr02)