今回のアルバムのサウンドによって『My Life In A Hole In The Ground』や『Songs Of Praise』といったアフリカン・ヘッド・チャージの往年の名作が思い起こされるのは確かだが、だからといって彼らの音楽がすでに進化を止めていると思い込むのは誤りだ。名パーカッション奏者の彼は言葉を続ける。「ドラム演奏にしても、詠唱するようなチャントの歌唱にしても、できるまでには時間がかかる。私はひたすらガーナ全土に赴いてドラム奏者たちに会ってきた。ファンテ、アキム、ガー、ボルガタンガといったあらゆる部族が、それぞれに異なるドラムの文化を持っている。僕はできる限り多くを学び、組み合わせてひとつの形にしようと模索している。これは料理に似ている。すべての材料、例えばヤム(ヤマイモ)、バナナ、カボチャを混ぜ合わせると、そこに施す最終的な味付けが肝心だ。私は音楽をそういうふうに捉えている。さまざまな要素を集め、それを味わえば『いいね、これはいい味付けだ。いいね、これはいいサウンドだ』という言葉が出てくる。これこそがアフリカン・ヘッド・チャージの存在意義なんだ。ありとあらゆる組み合わせを追求して、それをエイドリアンのところに持って行けば、さらに新しいものを作るために彼が力を貸してくれる」
過去のアルバムでは世界各地から集めたエッセンスを一緒くたに混ぜ合わせていたのに対し、ニューアルバムにおいてアフリカン・ヘッド・チャージはただひとつの場所を念頭に置いている。『A Trip To Bolgatanga』とは、ボンジョにとって現在の生活拠点であるガーナ北部を巡る音楽の旅だ。これは幻想的な旅路の記録であり、そこに現れる風景を象徴する、さまざまなハンドパーカッションや人々が唱和するチャントの歌声を補強するように、轟くベース音、変化を加えた管楽器、余分な音をカットするエフェクト、騒々しいワウペダルの効果、何かにとりつかれたようなブードゥー教のダンスミュージック、合成されたうねりのサウンド、コンガのリズム、何層にも入り乱れる電子楽器のエフェクト、ブルースの影響を感じさせる木管楽器、ファンキーなオルガンの音などが加わっている。〈On-U Sound〉の作品がすべてそうであるように、何度繰り返し聴いてもその度に細かいディテールに関する新たな発見がある。このサウンドは大がかりな音響システムで聴かなければ、その真価を理解することはできないだろうし、そうなった暁には、いかなる相手が競合しようとも太刀打ちできずに叩きのめされることだろう。
1. A Bad Attitude / 2. Accra Electronica / 3. Push Me Pull You / 4. I Chant Too / 5. Asalatua / 6. Passing Clouds / 7. I'm A Winner / 8. A Trip To Bolgatanga / 9. Never Regret A Day / 10. Microdosing(23july04)<-font>(23july04_24)<-font>
REGGAE & DUB
¥0
DR77682
V.A. ROOTS OF INNOVATION 15 AND X YEARS ON-U SOUND
ADRIAN SHERWOOD主宰、ON-U SOUNDの入門編ともいえるコンピレーション。
エキセントリックなミキシングが冴え渡るエレクトリック・ダブの1は、LONDON UNDERGROUNDによるナンバー。THE SLITSのARI-UPが在籍していたNEW AGE STEPPERSの大名曲「FADE AWAY」。フリージャズとダブを融合したようなMARK STEWART & THE MAFIAによる3。エレクトロとダブ、ファンクが交差するGARY CLAIL/ON-U SOUNDSYSTEMによる6。呪術的なヴォーカルが強烈なトライバル・ダブを披露するAFRICAN HEAD CHARGEによる7など、ON-U独自のニューウェーヴ・ダブの名作を完全網羅し、全曲今でも色褪せない名曲を全8曲収録!ピクチャー盤。※ビニールジャケットに裂け目あり。
1. London Underground - Learn A Language / 2. New Age Steppers - Fade Away / 3. Mark Stewart & The Mafia - Welcome To Liberty City / 4. Prince Far I & Singers + Players - Virgin / 5. Gary Clail/On-U Soundsystem - Privatize The Air (Part 1) / 6. Bim Sherman & The Strange Parcels - Man Next Door / 7. African Head Charge - Run Come See Me / 8. Dub Syndicate Feat. Lee Perry - The Only Alternative(23july03)<-font>(23july03_20)<-font>
ON-U SOUNDの看板バンド、SINGERS & PLAYERSによる83年にリリースしたサード・アルバム。Prince Far I、Bim Sherman、Mikey Dreadと、The CongosのAshanti Royといった重厚な面々がヴォーカルとして参加した名盤!
1. African Blood / 2. Bedward The Flying Preacher / 3. Snipers In The Streets / 4. A Matter Of Time / 5. School Days / 6. Autobiography / 7. Socca / 8. This Assembly(23apr04)<-font>(23apr04_25)<-font>
ドッシリしたスモーキー・ビーツに歪みを効かせたブルージーなギターが響く、ダブ処理も絶妙なON-Uサウンドを象徴するかのようなハードエッジなダブ・サウンドを披露する「 93 STRUGGLE」。タブラを絡めた重くのしかかるようなダブ・トラックに、粘りのある裏打ちシンセが空間的に舞う「CAN'T TAKE IT EASY」。※ジャケットに傷み、盤面にスリキズあり。
1. 93 Struggle / 2. Can't Take It Easy(23apr02)<-font>(23apr02_13)<-font>
1. Leroy's Boots / 2. Sharp As A Needle / 3. Stadium Rock / 4. Bobby Just Can't Win / 5. Psycho + The Wombles Of Div.1 / 6. Brian Clout / 7. Devo / 8. Mind The Gap / 9. Civil Liberty / 10. Que Sera Sera(22aug04)<-font>(22aug04_22)<-font>
エイドリアン・シャーウッド率いる〈On-U Sound〉より、人気シリーズ最新作『Pay It All Back Vol. 8』発売決定!故リー・スクラッチ・ペリーの未発表曲や、クリエイション・レベルの待望の新曲も収録!
40年以上に渡り音楽シーンに多大な影響を及ぼして来たUK最重要レーベル、エイドリアン・シャーウッド主宰の〈On-U Sound〉より1984年から継続してリリースされ、その後のシーンの動向をも示唆するレーベル・サンプラー"Pay It All Back"シリーズの待望の最新作『Pay It All Back Vol. 8』が発売決定。故リー・スクラッチ・ペリーによる完全未発表曲「Many Names Of God」も収録。
1. MAD 45 You'll Own Nothing / 2. Lee "Scratch" Perry ft. LSK Many Names Of God / 3. Tackhead ft. LSK Rulers and Foolers / 4. Rita Morar Meri Awaaz Suno (Hear My Voice) / 5. African Head Charge Asalatua / 6. Horace Andy Watch Over Them / 7. Mark Stewart Storm Crow / 8. Creation Rebel Stonebridge Warrior / 9. Jeb Loy Nichols What Does A Man Do All Day? / 10. Denise Sherwood This Road / 11. Sherwood & Pinch ft. Daddy Freddy, Ghetto Priest and Jen Jen We No Normal (Anger Management) / 12. Andy Fairley Your Best Tune
*DL カードからは以下楽曲のDLが可能。
1. Tackhead ft. MAD 45 - I Don’t Wanna Work A Fake Job / 2. Sherwood & Pinch - Excessive Drinking / 3. Ital Horns - Metropolis / 4. LSK - Money Masters / 5. Andy Fairley - Deranged Man(22aug02)<-font>(22aug02_13)<-font>