2018年に発売となったSILENT POETS のアルバム「DAWN」よりセレクトした4曲を、UKレゲエ・ダブ・シーンの第一人者MAD PROFESSORがダブ・リミックス。収録曲は、孤高のダブ・トランペッター、こだま和文をFEAT.した「RAIN」、UK女性MC、MISS REDをFEAT.した「NON STOPPA」、ジャマイカ~NYからはADDIS PABLOをFEAT.した「DIVISION OF THE WORLD」、そして現行のUKレゲエを代表する女性シンガー、HOLLIE COOKをFEAT.した「SHINE」、以上4曲のダブ・リミックス。
SILENT POETSとマッド・プロフェッサーは、1994年のアルバム「WORDS AND SILENCE」の”SHALOM” FEAT. RANKING ANN 以来のコラボレーション。2019年にはLIQUIDROOMでの来日公演で共演も果たし、また新たな20年代の日⇆英DUBの最新形が完成しました。今回のマスタリング、VINYLのカッティングは、英メトロポリス・スタジオのJOHN DAVIS。アートワークは下田法晴。
1. Rain Dub (Feat. Kazufumi Kodama) / 2. Non Stoppa Dub (Feat.Miss Red) / 3. . Division Of The World Dub (Feat. Addis Pablo) / 4. Shine Dub (Feat. Hollie Cook)(22june01)<-font>(22june01_09)<-font>(jreggaedub)<-font>
STEVE KOTEY、PAUL MURPHY、TOM LEEによるユニット、AKWAABAのシングル。リズミカルに刻まれるパーカッシヴ・トラックに、グルーヴィーなベースがウネりまくり、軽やかに奏でる鍵盤のメロディーが一体となるディスコ・ダブ「NEDD LA VACHE」。エレクトロ調の重厚ビートにトリッピーな上音が交わる「RISQUE DU CHOC」もカッコ良い!
1. Nedd La Vache / 2. Risque Du Choc(22may03)<-font>(22may03_20)<-font>
LPには、リズム&サウンドとのコラボで知られる、ミニマル・ダブにおけるルーツ・ヴォーカルのパイオニア、ポール・セント・ヒラーレ、そしてライダー・シャフィークが参加の先行シングル曲が収録される。2人によるセッションは、緊張感とともに彼らの作品に独自の“間”をそこかしこに宿すことに成功している。この“間”、文字通り、サウンドに宿るスペースこそ、彼らが体得したダブの秘密に他ならないのだろう。もはや低音もドラムも鳴らなくても良い、しかしそこにルーツ・レゲエのグルーヴがスペースによって存在する。オーセンティックなバンドによるルーツ・サウンドとも、ニュー・ルーツのヘヴィーなデジタル・サウンドとも、そしてテクノ以降のミニマル・ダブとも違った、新たなスタイルのモダン・ダブの道を宣言したアルバムと言えるだろう。もちろん、ミキシング・エンジニアとしてこの前例のないサウンドを築き上げたBim One Productionのe-muraの手腕も特筆に値するものと言えるだろう。
また本作にはLPとともにボーナス7インチが付属する。ルーツ・レゲエ・シンガー、ラス・ダッシャー参加の楽曲「Into The Light」と、そのダブ・ヴァージョンである。2000年代前半、活動期間そのものは決して長くはないものの、その作品に熱狂的な支持者のいる、この国のルーツ・レゲエ・バンド、カルチベーター、そのヴォーカリストというのが最も知られた活動ではないだろうか、その他にもソロ・客演・プロデュースなどでもルーツ・シーンを中心に活躍したシンガーである。しかし、2021年、本作のリリースを前に彼は残念ながらこの世を去ってしまったのだ。恐らく遺作かそれに近い作品となったが、どこかカルチベイターを彷彿とさせる強力なステッパー・サウンドの楽曲は恐らく、そのファンが最も待ちわびていた作品ではないだろうか。ちなみに本作はこの故ラス・ダッシャー、そしてもうひとりの故人に捧げられている。それはレーベル、ZamZam Soundsの日本での最初期からの紹介者でもあり、Undefinedの良き理解者でもあった下北沢にあったレコード・ショップ、DISC SHOP ZERO店主の故・飯島直樹である。彼が主宰の1人に名を連ねるパーティ〈BS0〉でのライダーとのライヴ企画も含めて、本作に連なる影響元として外せない人物であることは間違いないだろう。
さて、本作は、世界限定700枚のアナログ・レコード・オンリー、リプレスなし、デジタルなしというZamZam Sounds / KHALIPHONICの明確なポリシーの元にリリースされる。日本のダブ・サウンドの新たな夜明けを感じさせる、まさに“定義”の外側の、枠の外側へとむき出しに広がっていく、そんな作品であることは間違いないだろう。text by 河村祐介
1. Victims feat. Paul St. Hilaire / 2. Array / 3. After Effect / 4. Second Floor / 5. Mango Step / 6. Tech In Black / 7. Three feat. Rider Shafique / 8. Untitled
【7inch】
1. Into The Light feat. Ras Dasher / 2. Into The Dub(22may01)<-font>(22may01_06)<-font>(jreggaedub)<-font>
1. Sweet feat.Raspapulaman / 2. Roots feat. Raspapulaman & La Bembera / 3. Sola feat. Kartel Pacifico & La Bembera / 4. Mi Tierra feat. Raspapulaman & La Bembera / 5. Pa'Lante feat. Zam El Caribean & La Bembera
【Digital Bonus Tracks】
1. Siente La Vibracion feat. Zam El Caribean / 2. Juana Maria feat. Jacob DMC & La Bembera / 3. Ella Le Gusta feat. Jacob DMC & La Bembera / 4. Debilidad feat. La Bembera / 5. Sistem feat. Kontent Thug / 6. Open Up(22may01)<-font>(22may01_06)<-font>(22may_reco)<-font>
DJ MIXTAPEシリーズ【Mitime Tape Series】5作目となる今作は、2021年ドイツの《Sichtexot》よりリリースされたMinor Sightsをはじめとする国内外問わず多くのレーベルから楽曲をリリース、ビートミュージックに焦点を当てたレーベルHermit City Recordingsを主宰するなど幅広く活動し世界中から高い支持を得るビートメイカーtajima halの新録DJ mix
ワールド・ミュージックの要素をクラブ・ミュージックに落とし込んだレーベル、WONDERWHEELLからリリースした、BRIAN Jをリーダーに従えるファンキー・ライヴ・バンド、THE PIMPS OF JOYTIMEによるシングル。絶妙なタメの効いたビートにダビーなベースとファンキーなホーンや鍵盤、ギターが一体となるダブ・ファンク・ナンバー「JANXTA FUNK! 」。ROY AYERSをフィーチャしたメロウでソウルフルなステッパー・ダブを披露する「HONEY OF YOUR SMILE」。素晴らしい!
1. Janxta Funk! / 2. Honey Of Your Smile(22apr04)<-font>(22apr04_28)<-font>(dbb)<-font>